Clean Code in UiPath
UiPathは、手軽なものからちゃんとしたものまで、幅広くRPAを実装できるプラットフォームですが、RPAの「本番運用後の修正が発生しやすい」という特性からも、プロジェクト全体にわたってソースコード(ワークフロー)の一貫性を保つことが大切です。
保守性を上げる手段は以前まとめましたが、ツールがないと、レビューもなかなか捗りません。そんな中、UiPathもいろいろな取り組みをしているようなので、まとめておきます。
Code Analyzer
知る人ぞ知るUiPathのコード分析ツール。2017年にpythonで開発されたもので、保守の妨げになるようなワークフローの書き方を60あまりのルールでチェックするとともに、ワークフローの構造をExcelでインデントをつけてレポートしてくれるのでコードのレビューにも重宝しました。ただ、そのまま製品として提供することはできないと判断されたようで、一部の顧客に無保証で提供されているだけになっています。
Workflow Inspector
UiPathのRPA Developer、Mateus Cruzさんが今年UiPath Go!で発表したコード分析ツール。Code Analyzerのうち、コードのチェック機能をUiPathのワークフローとして実装したもので、誰でも使え、どんなふうにワークフロー(xamlファイル)を分析しているのかを学ぶこともできます。
また、カスタムルールをワークフローで実装することもでき、そのためのやり方も丁寧に説明されています。
ルールの一覧は以下の通り。
Workflow Analyzer
v2019のStudioに搭載されたコード分析機能。Studioから簡単に呼び出せるようになったことで、開発時にも簡単にチェックができるようになりました。
チェックする範囲(ProjectやFile)を選んだり、チェックの内容を選ぶこともできますし、各チェック項目には、なぜそのチェックを行うのか、どう直せばいいのかについての解説ページへのリンクもついているので使いやすいです。Remove Unnsed Variablesボタン(Analyze Fileの左)と共に、なくてはならないツールです。
また、C#でカスタムルールを作成することもできます。
ルールの一覧は以下の通り。ルールの名前を見るだけでも、ためになったりします。
まとめ
ワークフローの保守性を上げるための支援環境がいろいろ整ってきています。うまく取り入れれば、手間をかけずに良いワークフローが作れる様になります。
