ads.txt:書き間違いに注意しましょう

Yoshihiko Miyaichi
4 min readOct 11, 2017

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2017.06に発表されたads.txt。Googleが「10月末からads.txtがあれば、それに従います」と発表したことから、パブリッシャーでの実装が進んでいるようです。

実装状況

IABのCrowlerを使って実装状況を確認すると、日本の広告が出ているドメイン2,188サンプルのうち、282ドメイン(12.9%)でads.txtが見つかりました。

で、クロールしている中で見つかった間違いをピックアップしてお知らせします。間違いがあると、せっかく書いたads.txtを無視されてしまいますので、ご注意を。

よくある間違い

  1. BOM(Byte Order Mark)の挿入
    日本のサイトで最も多い間違いがこれでした。テキストエディタでutf-8に変換したりしているのでしょうか。ads.txtにutf-8を書くことは(コメント以外)無いので、 プレーンテキストで書いて、BOMなしにしておくのが良いです。他には、ゼロ幅スペース(ZWSP: zero width space)が挿入されていたケースもありました。
  2. Field #1のドメイン名の誤り
    Ad ExchangeやSSPのドメインの書き間違いです。facebook.comをfacebookと書いている例がありました。
  3. Field #3のスペルミス
    RESELLERをRESSELER, RESELLEなどのスペルミスです。Field #3は、’DIRECT’か’RESELLER’と記載するフィールドです。
  4. カンマ不足
    カンマが不足してフィールドが切り分けられないケースです。以下の例だとRESELLERのあとにカンマがありません。
    google.com, pub-xxxxxxxxxxxxxxxx, RESELLER f08c47fec0942fa0
  5. コメントの書き間違い
    コメントは # で始めるのが決まりですが、// とかが使われているケースです。

その他の間違い

  1. Root Domainに配置していない
    http://www.hostname.co.jp の場合、ads.txtはhttp://hostname.co.jp/ads.txtに配置します。これを間違えると、せっかく書いたads.txtをクロールしてくれません。また、サブドメインでサイトを分けている場合、ルートドメインのads.txtでsubdomainを指定して、サブドメイン用のads.txtを取得させるようにする必要があります。

CONTACT

あるといいのがCONTACTレコード。間違いを見つけた時の連絡先があると、連絡しやすい。メールアドレスだけでなく、フォームのURLとかも書けるので、あると有難い。

contact=adops@example.com

contact=http://example.com/contact-us

チェック方法

テキストを丁寧に調べるのもいいのですが、便利なツールもあります。RTBTRは、ads.txtの作成をサポートするサービスですが、チェックツールも提供しています。サイトにアクセスして、自社のドメイン名を入力すれば、ads.txtの内容をチェックしてくれます。

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Yoshihiko Miyaichi

CEO & President, PIER1. キャリアはSoftware Technology 30年、Media Technology 20年、数年前からRPAを始めました。。思えば遠くに来たもんです。